弾くこと、聴くこと。

musica fresca

ピアニストはアスリート(その2)

体の使い方 

少し前に、練習で手首に痛みが出ていました。冷やしてみたり、少し休めてみたり…色々試していました。

そんなある日、レッスンで「手だけで弾いてる、後ろから見てると背中が動いてない」と指摘されました。

ハッ!うまく弾けない所の部分練習ばかりに気を取られて、音楽の流れが無くなっていた!

その日から、気持ちを変えて練習しだしたら…不思議なほど、手の痛みも肩こりも楽になりました。

ピアノ、というとやはり指を鍛える事をすぐに考えてしまう。それはもちろん必要なことだけれど、体全体の使い方にもっと意識を持たなければいけないと、改めて痛感しました。

無駄のない動きが良いパフォーマンスを生み、また美しくもある…スポーツの分野では当たり前のこと、楽器演奏も全く同じです。

(因みに、今、主に弾いているのはドビュッシーの「喜びの島」…軽やかでキラキラ、生きる喜びにあふれています。5月末に小さなコンサートで弾きます)

 

 

 

祝ハイドン


ハイドンさま、誕生日おめでとう!

今日はハイドン(Franz Joseph Haydn)の誕生日です。1732年3月31日オーストリアで生まれています。

ハイドンがとても好きです。これまでにコンサートでも、ピアノソナタ、ピアノトリオなどよく弾いてきました。

ハイドン好きをはっきりと意識し始めたのはいつ頃だったかなぁ…音大を卒業した頃?井上直幸さん(ピアニスト)の影響が大きかったかもしれません。

けれども思い返してみれば、小学生の頃、発表会でハイドンソナタを弾いた時にとてもうまく弾けて褒められたことがありました。やはり相性が良かったのでしょうか?

教える事を始めてからは、小さい生徒さんにソナタのやさしいものや、音楽時計のための小品などをよく弾いてもらっています。(生徒さんの受けは?完全に先生の好み!)そんな曲の中でも、何故かソナタアルバムなどに載っていないHob.XVI/1 ハ長調は特に好きです。

ハイドンの魅力…端正でスッキリとしている、一方で思いがけずちょっとした変化や驚きが隠されていて、それを見つけるのは楽しいものです。彼の時代においての古い様式(ロココ)新しい様式(古典)、様々な試みが一つの作品の中にも混在していることも面白いです。

交響曲の父、弦楽四重奏の父と言われるくらいですから、そのあたりの作品は一般的によく聴かれていると思いますが、その他に管弦楽作品やコンチェルト等々、まさに宝の山です。

ハイドン好きには凝り性の人が多いらしく、このブログはスゴイです。ハイドン音盤倉庫

では今日はハイドンソナタでも弾くことにしましょう!

 

 

ピアニストはアスリート

腱鞘炎(けんしょうえん)

ここしばらく、親指の付け根から手首に少し痛みがでています。

近頃は、スマホの使い過ぎによる腱鞘炎が激増しているそうですが、ピアノを長時間練習する人なら多くの人が経験していると思います。

私の場合はごく軽いのですが、でもやはりいやな痛みです。

指を拡げた状態(オクターブなど)で叩きつける様な動作はもちろん、親指を細かく動かすのも要注意。とにかく、同じ動きの反復練習をしつこく続けない事が大切です。

弾けない箇所って、100回(?)繰り返し練習しても弾ける様になるとは限らない。弾けないのには何か理由があるはず、それをよく考えて弾き方を変えてみる工夫も必要です。自分の手や指に合った弾き方がみつかると案外簡単になる事も…

そうは言っても、元々人間の自然な手指の動かし方ではないことをしているので、じわじわと使い痛みが出てきます。

時々お世話になっている整体の先生に練習の後に冷やすのが良いと教わりました。10分程でもいいそうです。投球後のピッチャーが肩をアイシングするのと同じですね。炎症が起きているので揉んだりせず、安静が一番。普段は冷やさない方が良いそうです。

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 食品用の保冷剤で冷やしながら、食事の支度をしています。

 

川西音楽家協会 フレッシュコンサート

第22回フレッシュコンサート

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まっすぐな熱意に満ちたフレッシュな演奏をぜひ聴きにいらして下さいね。

当日券でも入れますので、お近くの方はフラッと来ていただいても大丈夫です!

 

恒例の…

布施明 LIVE

布施明 秋~春 ライブツアーに行って来ました。8月末から始まったツアーの楽日、18日、NHK大阪ホールでした。

このツアーには、毎年欠かさず参戦しています。ファン歴も何十年⁉

今年もたっぷりと聴かせてもらえました。さすがにトークの声は少しカサっとしていた様でしたが、歌になると全くいつもの伸びやかな声、衰え知らず!です。(ピアノの井川さん、ギターの小堀さんも相変わらず良い‼)

年を重ねても現状に満足したり、慣れっこになったりする事なく、常により良い歌を求めて、そのためには色々と新しい挑戦もおそれない…同じ音楽に携わる者(ホンのはしくれでおこがましいですが)として頭が下がります。

私も頑張らないと…ちょっと手が痛いとかって怠けててはいけない!日々新しい気持ちで!

☆新しいアルバムを制作中だそう…5月にリリース予定とか…楽しみです。

ところで…NHK大阪ホールはいまいちでした。1Fロビーは放送関連の展示でごちゃごちゃしている、トイレが少なくてめちゃくちゃ混む、舞台が狭いのでライティングも映えない。折角のコンサート、ゴージャス感も欲しいです。

 

 

耳で弾く

ほんとうに聴けている?

自分の音をよく聴きながら弾きなさい、と生徒さんによく言います。もちろん、私もいつもそうしているつもりです。でも、本当に聴けている?

先日ある演奏会で思ったことです。

小さい会場でした。若手のピアニストがなかなか立派に弾かれたのですが、ちょっと疲れました。音が鳴りすぎ?頑張りすぎ?

本番で普段通りの演奏をするのは難しいことです。でもそれだけでなく、その場での響きをよく聴いて瞬時に指をコントロールしなければなりません。ますますむずかしい!そのためには、余程ふだんから常によく聴いていなければ…また、それに対応できる指でなければ…。

私の師匠は「耳で弾きなさい」といつもおっしゃいます。

耳から指、指から耳…いっときもボンヤリは無し、無我夢中も無しです。

 

 

 

川西音楽家協会 コンサート

フレッシュコンサート(2018/5/6)に向けて

川西音楽家協会では、毎年3種類の主催演奏会を開催しています。「定期演奏会」「フレッシュ・コンサート」「サロンコンサート(チャリティー)」それぞれ年1度です。

先日、フレッシュコンサートの出演者オーディションをしました。中学生から音大卒の人まで、ソロ12人、アンサンブル1組を選出しました。演奏の完成度についてはまだこれから…という方もありましたが、若い皆さんのこと、本番までに頑張ってグーンと成長されると期待しています。

日時:5月6日(日)午後2時

場所:川西市みつなかホール

聴衆によるベストアーティスト選出、もあります。選ばれた人は翌年のフレッシュコンサートにゲスト出演していただく事になっています。多くのお客様が聴いて下さいますように…。

一方で、10月の「定期演奏会」の準備も始まっています。私は、昨年定期演奏会の企画担当に当たっていたので、今年はちょっとゆっくりしていますが…。