弾くこと、聴くこと。

musica fresca

ピアノ調律

調律師さんと。

昨日、ピアノの調律をしてもらいました。半年に一度お願いしています。あー、すっきりした~‼ 和音が綺麗に響くようになりました。

ピアノという楽器は、調律師さん無しにはどうにもなりません。メンテナンスもできないし、弾く人それぞれの音を創るのも、本人の指の問題だけではありません。

ピアノは基本的に猫が踏んでも?音は出ますが、調律師さんと弾く人とで育てていく楽器なんだと痛感しています。

今お世話になっている調律師さんとは、20年くらいのお付き合いになります。作業が終わった後に、色々な話をするのもとても楽しいです。ピアノの管理に関する技術的な話はもちろん、最近行った音楽会の話、新しくできたコンサートホールの情報…そんなコミュニケーションの中からも、音の好みやピアノの音に対する要求など、じわーっと伝わっているのではないかと思います。幸いな事に、初めからなんとなく波長が合う方なので助かっています。

ピアノの管理で一番大事なのは温度、湿度ですが、家庭ではなかなかベストな状態を保てないので、弾く時間の多少に関わらず、定期的な専門家〈調律師〉によるチェックは必須です。しばらく調律してないなぁ、という方は暖房の季節が終わった頃に、是非一度…。

 

生徒さん、宝塚デビュー

いろいろな生徒さん

今年もかつての生徒さんたちから、近況の記された年賀状をたくさん頂きました。

お嬢さんのピアノ発表会で父子連弾をしたというKさん。ほんとうに音楽好き男子。曲を書いたり、色々挑戦していました。

成績優秀だったMさん。今は仕事が忙しい中、少しでも音楽のある生活をしたいと模索中の様子です。

もちろん、現役の音楽学校生もいます。

そして、宝塚歌劇団のお正月の公演に出演中のSさん。初見視唱の力を付けたいとの希望で、レッスンに通って来られています。私は声楽に関しては専門外なので、音程やリズムなどを正確に歌うためのレッスンをしています。勉強熱心でパワーもあり性格の良い彼女、これからの活躍が楽しみです。

大阪音楽大学付属音楽学園(現在は付属音楽院と改称)で長くソルフェージュの授業を担当していた経験を生かして、ピアノ以外に受験のための聴音や楽典なども教えています。

また、他の楽器専攻の生徒さんに、副科としてのピアノレッスンをすることもありますが、それぞれの楽器特有の歌心のようなものがあって、とても楽しいです。

でも大半は、趣味の範囲でのピアノレッスン。何年かのお付き合いということが多いです。その中で、少しでもピアノの楽しさを伝えられたら、そして音楽ファンになって頂けたら嬉しいです。良い耳を持った聴き手を育てる事も、私たち音楽を教える者の務めかなと思っています。

 

 

 

クープラン

フランソワ・クープラン生誕350年

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2018年はフランスの作曲家、フランソワ・クープランの生誕350年に当たります。

ルイ14世からルイ15世の時代、ヴェルサイユの宮廷で活躍しました。多くの鍵盤楽器のための作品を残しています。

ドビュッシーラヴェルプーランクなど近代フランスの作曲家にとっては、誇らしい偉大な大先輩。典雅で繊細、時にはユーモラスで皮肉っぽかったり…とその音楽のエスプリは脈々と受け継がれているようです。

2枚のCD…クラヴサンチェンバロ)で演奏されているもの、現代のピアノによるもの、どちらも気に入っています。ピアニスト、アレクサンドル・タロー  Alexandre Tharoud は色々な工夫をして面白い演奏を聞かせてくれます。

「百合の花ひらく」Les Lys naissants 「恋のうぐいす」Le Rossignol en Amour など、チェンバロの音を思い浮かべながら、装飾音を軽やかに自由に弾くととても美しく楽しい。楽譜は、音楽之友社クラヴサン曲集なら、クープランの他に同じフランスのラモー、リュリなどの曲も載っていて使いやすいです。

2018.1.3

 

 

 

ドビュッシー

2018年 ドビュッシー

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2018年はドビュッシーのメモリアルイヤーです。没後100年。

少し集中的にドビュッシーの作品を勉強してみよう!

今、「喜びの島」に取り組んでいます。原題:L'Isle joyeuse 1904年作

彼の作品の中では、技巧的に難しく、華やか。でも、派手すぎたり喧しくは弾きたくない…。指使い、タッチ、僅かな間(ま)の取り方など試行錯誤しています。

♫ 久しぶりにピアノ弾いてみたいなぁ、と思っていらっしゃる方…ドビュッシーの「アラベスク」なんていかがですか?むかーし「月の光」や「亜麻色の髪の乙女」弾いたことある!という方も再チャレンジを是非…。

これらの曲は音数もそう多くなく、テンポもゆったりなので、弾きやすそうですね。ただ、音の運びが独特なので、指と耳が慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。ドビュッシーらしく…力まず、美しい音を心がけて…Bon courage!

♫ 今年は、ドビュッシーの大先輩にあたるフランスの作曲家、フランソワ・クープランの生誕350年でもあります。クープランについては、また明日…。

♫ お正月恒例のウィーンフィルニューイヤーコンサート、ライヴ放送が先程終わりました。今年も音楽と共に日々を過ごせますように…。

2018.1.1