弾くこと、聴くこと。

musica fresca

ミシェル・ダルベルト

あぁ、聴いてよかった!!!

 

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Michel Dalberto

2月7日(金)フェニックスホールでのティータイムコンサート。

何年ぶりかのミシェル・ダルベルト。以前から好きなピアニストなので楽しみにしていました。

「小ホールでのマチネ」という雰囲気なのかな?と思いきや……一曲目から緊迫感に満ちたベートーヴェン、聴き慣れたソナタが…こんな大曲だったかと…。ただフォルテで音が割れるのが、ちょっと気になりましたが。(まぁベートーヴェンだからね、このくらいの強さが欲しいんでしょうね)

シューマン子供の情景」にしても然り…とても大きな世界が広がっている。

リスト「愛の夢」は超有名な第3番だけでなく、あまり聴くことの無い第1、2番から通しての演奏。通俗的なイメージが覆された。

そして、ラヴェル『鏡』の「悲しげな鳥たち」の研ぎ澄まされた音!

アンコールのドビュッシー「花火」も凄かった。

65才(おそらく)の大ベテランのピアニストが、少しも気を抜くことなくピアノに向かう姿に心打たれました。

東京公演のプログラムは、ドビュッシー前奏曲集」全曲。曲順を独自の観点で並び替えて演奏したらしい。これも聴きたかったです。

2011年に来日した際のインタヴュー記事がありますが、指揮を中心に活動した時期を経てまたピアノに戻ってきたのかなぁと思ったりしています。

https://www.ojihall.jp/topics/interview/dalberto_int.html 

演奏とは別に…イケメン、お洒落(仕立ての良いスーツ‼)も衰え知らずで嬉しいかぎりでした。

【プログラム】

ベートーヴェンピアノソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」

シューマンアラベスク ハ長調

シューマン:花の曲 変ニ長調

シューマン子供の情景 

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▼リスト:3つの夜想曲愛の夢」1.高貴な愛 2.私は死んだ 3.おお、愛しうる限り愛せ 

ラヴェルソナチネ

ラヴェル:『鏡』より「悲しげな鳥たち」「道化師の朝の歌」

【アンコール】ドビュッシー前奏曲集より「花火」