弾くこと、聴くこと。

musica fresca

《映画音楽でつづる魅惑の世界》

川西音楽家協会 定期演奏会

10月28日(日) 午後2時開演 川西市みつなかホール

映画に使われたクラシック音楽を中心にしたプログラムでの演奏会です。

私は3人のヴォーカルのピアノ伴奏をします。

テナーの瀬田雅巳さん、「星は光りぬ」「誰も寝てはならぬ」超有名な2曲で客席を沸かせて下さりそうです。

メゾソプラノの塩見友袈さんは、お馴染みのミュージカルナンバー2曲、しっかりとした良い声です。

ソプラノの中村理子さんは、プッチーニとカタラーニのアリアをしっとりと…。

カタラーニのオペラ「ワリー」からの ‟さようなら故郷の家よ” は、フランス映画「ディーバ」で主人公の憧れの歌姫(ディーバ)を象徴する一曲として何度も出てきます。私もこの映画(DVDですが…)を見て以来とても好きになり、たまたま今回伴奏することになりとても楽しみです。

他にも映画で有名になったピアノやフルートの曲など、ちょっと懐かしい気分に浸って頂けるプログラムです。公演日が間近ですが、是非聴いて下さいね。

チケット取り扱い、問合せ:川西市みつなかホール 072-740-1117

http://www.mitsunaka-bunka.jp/index.php

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ポーランドの音楽

ポーランドバロック音楽

ポーランドの音楽と言えば…真っ先にショパン!ですよね。他にシマノフスキーとか…。

今朝、NHK FMの「古楽の楽しみ」でポーランドバロック音楽が紹介されていました。とても興味深く聴きました。(演奏も素晴らしかった)

歴史的な経緯は色々あったにせよ、なんといってもやはり「ヨーロッパ」の音楽圏なんだ、と再認識しました。

ショパンもこういう古い時代の音楽を耳にしていたのかしら?ただ世界的に、バロック時代の音楽の再発見、研究や演奏が盛んになったのは20世紀に入ってからなので…ね。けれども独特のリズム感とか雰囲気は、つながっている様に思いました。

 

9月25日生まれの作曲家

ジャン=フィリップ・ラモー(1683~1764)

18世紀のフランスの作曲家、ラモーは1683年9月25日、ブルゴーニュディジョンに生まれています。

フランスでは最も偉大な作曲家の一人とみなされていて、また和声を初めて体系的にまとめた【和声論】を著した音楽理論家としても評価されています。Wikipediaのフランス版には膨大な記述があります!

彼のクラブサン(チェンバロ)のための作品は、同時代のクープランの作品が旋律重視で、装飾音の連続による洗練された軽やかさを持つのに対して、ハーモニーを重視した厚みのある表現を特徴としています。

ドビュッシーラヴェルをはじめ近代フランスの作曲家にも大きな影響を与えています。

ドビュッシーは「ラモーをたたえて」(Hommage à Rameau)を、一方、ラヴェルは「クープランの墓」(Le Tombeau de Couperin)を書いています。

ドビュッシー→ラモー、ラヴェルクープラン、これは偶然?ドビュッシーの音楽の魅力はハーモニーだとは思いますが…)

*ラモーって凄い鉤鼻!

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906~1975)

1906年9月25日、ロシアのサンクトペテルブルグに生まれたショスタコーヴィチ

長大な交響曲のイメージが強いですが、子供のためのピアノ小品はしゃれています。プロコフィエフにも同様の作品がありますが、結構難しい。それよりはシンプルなショスタコーヴィチのものが私は好きです。

アノトリオも若い時の作品で聴きやすいです。

ドビュッシー

ドビュッシーの生まれた日

クロード・アシル・ドビュッシーは、1862年の今日(8月22日)パリ郊外のサンジェルマン・アン・レーという街で生まれました。

サンジェルマン・アン・レー、今はパリへの通勤圏内の高級住宅街です。

ドビュッシーの生家は、現在、記念館としてドビュッシーの遺品などが展示されています。観光案内所になっている建物の2階です。小さな部屋ですが、ドビュッシーという人が身近に感じられる良い空間でした。

その後、人生のほとんどをパリで過ごし、パリ市内のパッシー墓地で眠っています。今年は没後100年(1918年3月25日没)です。

日本人にはドビュッシーの好きな人が多いように思います。モネなど印象派の絵画に人気があるのと同様に…。

ドビュッシーに魅せられた日本人」佐藤仁美著/昭和堂  フランス音楽と日本人との案外(?)深い関わりについて書かれていて興味深い。

私もドビュッシーに魅せられた一人?音の運びと言えばいいのか、文学なら文体に当たるような…が唯一無二。そして、それ以外無いよねっていう必然性が感じられるのです。

なかなかうまくは弾けないけど、もっと弾こう!

尊敬!

池田洋子先生

先週、梅田のフェニックスホールでピアノトリオ(ベートーヴェン:街の歌)を演奏されたピアニスト池田洋子先生。年を重ねても、いつも新しい気持ちで音楽に向き合っていらっしゃいます。同じ所にとどまる事なく次の扉を開いて行く…凄いです。尊敬! 

今回のピアノトリオ、ヴァイオリンの田野倉雅秋氏、チェロの北口大輔氏もとても良くて、アンサンブルの愉しさを満喫しました。

9月には表参道カワイサロン(東京)、秋篠音楽堂(奈良)でリサイタルがあります。

http://www.oaa1985.com/ 大阪アーティスト協会

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児玉桃 ピアノリサイタル

メシアンで始まり…

7月12日(木) 兵庫県立芸術文化センター 小ホールにて

児玉桃さんのリサイタルを聴いてきました。猛暑の夜でしたが、行ってよかった!刺激を受けました。

先ず、メシアン「鳥のカタログ」から1曲、次にドビュッシー「練習曲集」から7曲、休憩をはさんでショパンノクターン」2曲、ラヴェル「夜のガスパール」最後に再びメシアン「喜びの精霊のまなざし」なかなか聴けないプログラム!

どの曲も完全に手中に収まっていて、彼女のものになっています。フランスものらしい軽やかさ、洒脱さがある一方で、思い切りの良さ、そしてパワーもあります。

玄人好みの選曲ですが、お客様もとても楽しんでいる様子でした。

欲を言えば、もう少し柔らかい音色もあれば良かったかなぁ…でもあれだけのプログラムを魅力的に弾ききれるなんて素晴らしいです、やっぱり。

ドビュッシーの練習曲、また弾きたくなりました。メシアン「アーメンの幻影」も楽譜買ったまま、手付かず…弾かないと…。

 

 

6月の演奏会から

アレクサンドラ・シフィグット ピアノリサイタル

6月5日 @カワイコンサートサロン「ジュエ」にて。

若いポーランドのピアニスト。素敵でした‼

ショパンを中心に、シマノフスカとシフィグット自身の作品を1曲ずつ、のプログラム。

生き生きとした音楽。リズムが自然に体から出ていて、心躍る!そして、映像の画面が1枚ずつ変わるように、音楽の表情が変化し進んでいく。

小柄で、ほんとうに可愛いお嬢さん!手も小さかったけど…。

休憩なし(!)の短めのプログラムでしたが、久しぶりにスッキリと気持ちが晴れるひと時でした。

まだ無名のようですが、今後を注目したいと思います。